アイドロイドの最終総集編「アイドロイド・ベスト」が出てた。創刊から10年で休刊とのこと。ちなみにアリスクラブは足掛け12年で休刊。雑誌の寿命ってとこですかね。オツカレサマデス。
長生きする雑誌の形態を「結晶化」と表現したのは例の完璧超人なお医者さんですが、結晶化するほど芯の部分が熟成され得ないネタだったのかも知れないよ。幅が広過ぎたようにも見えるし。
お色気が前提なのに、突き詰めると工学になる、うっかりアートになったり、おバカになる、それは了解の上のサブカルなんだけども。そうして培った雑誌の結晶って、具体的なモノじゃなくて、先鋭的な考えを共有するコミュニティの要素。
コミュニティならネットの方が得意、だなんて単純すぎる。ネットは外野で騒ぐには最高だけど、軽すぎて見てらんない面もある。先鋭的な一見さんお断りのコミュニティを、ネットサービスで雑誌並みにうまく実装するのは困難だろうと思う。
はてなあたりの匿名ディベート? 近いが、一見さんが迷い込む頻度は高い。対立するコミュニティから観察され笑い者になるリスクを回避するために匿名になるなんて。せめてペンネームくらいの自己同一性は安心して持たせろと。オンラインゲームやソーシャル系コミュニティサイトで閉じれば、囲い込まれないサービス外の見知らぬ濃い仲間をも拒絶する。ミニブログだって、中央サーバは別にソレ用途に運営してるわけじゃないし、信用して首根っこを自ら差し出すのもリスキーだろう。だからワタシは自家サーバで非コミュを選ぶのだな。
結局、結晶化した雑誌ってのは、都合のいい(オトナの)隠れ家を提供する場だった。
アリスクラブが休刊したのは法律のおかげだが、法規制の議論を含め、自分の少女愛スタンスを見直して語るなんてのは、文章だけでまったく適法なのにも関わらず、思想犯として扱われかねない時代。
前にも書いたが、今ソレ系の語りページで生き残ってるのは「うぶモード」。ホンモノの少女愛者はまずスルーするであろうビジュアルの表紙の奥に、なぜか「通学路をゆく」とかフォトルポが隠されているんだ。これ、当研究所のどんちゃんがぺあマガジンでやってた「少女探索・小さな旅」と同じ感覚。買った人をターゲットにしていない埋め草と見せかけて、オトナの下品な写真はすべてカモフラージュだったらすごいな。商売成り立つのかは知らんけど。
話の通じる仲間に偶然居合わせることのできる隠れ家。トークイベントでもなく、同人誌即売会でもなく、ネットサービスでも難しい、そんな場が現実にあったらいいな。もしやすでに存在して、ワタシが知るくらいになったら、嗅覚の鋭い官憲によって秘密裏に消し去られ、なかったことにされる、とかな(合理的期待仮説)。
思い出した。昔の雑誌「裏PEPI」がその逆の演出で、創刊号を7号って表記してたんだっけ? 正直ドウデモイイが。
ということで不特定多数に公開するwebで、めったな情報書けるわけないじゃないですか。まー、アクセス数少ない当サイトはそんなに心配いらないけども、ニュースと言えば腹立つことばかりだしね。
そこいくと川本耕次氏のネットゲリラは突き抜けてんなとか、よくそんな手間掛けられるなとか思うです。博学なの? 興味が広いの? なんか週刊誌っぽいドウデモヨさがシビレますよ。でも料理とかヨットとかやってるらしいので、隠れ家の暗号が込められているのかもとか夢想したりもします。
ということで、器具田研は今後とものんびりやっていきますよ。我々はサイレントマイノリティの味方です!